2014/11/24

Junoの白血病に対するCAR T細胞療法JCAR015をFDAがBT指定

Juno Therapeutics(以下Juno; 米国シアトル)が、Memorial Sloan Kettering癌センターと共同開発中の癌免疫療法、キメラ抗原受容体(CAR)JCAR015が、再発・難治性B細胞急性リンパ芽球性白血病(ALL)の治療薬としてFDAからBT指定を受けた。CAR T細胞療法では、ノバルティスのCTL0019(➜per news)に次いで2番目のBT指定となった。

Junoは、このほかに、JCAR017(対象:小児のCD-19陽性・再発・難治性白血病)とJCAR014(対象:難治性慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫および急性リンパ芽球性白血病)を開発している。

参考:
CAR(Chimeric Antigen Receptor)は、腫瘍抗原に特異的なモノクローナル抗体可変領域の軽鎖と重鎖を直列に結合させた単鎖抗体(scFv)とT細胞受容体ζ鎖をそれぞれN末端側とC末端側にもつキメラタンパク質。scFvとζ鎖の間に共刺激分子(CD28、4-1BBなど)を組み込んだ第二世代や第三世代のCARでは、細胞傷害活性が高められている。

Juno Therapeuticsは、CAR技術と高親和性T細胞受容体(TCR)技術を用いて、Fred Hutchinson癌研究センター、Memorial Sloan Kettering癌センター、Seattle小児研究所と共同で癌免疫療法を開発している、米国のバイオ医薬品ベンチャー企業。

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