総額83 億ドル(8300億円)の最終合意となった。買収価格は年内に米国発売が期待されるピルフェニドン のポテンシャルを織り込んで非常に大きなプレミアムがついた。昨年の売上実績に対して100倍を超えている。(8月24日)ロシュHomePage
ピルフェニドン(pirfenidone)は特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis, IPF)の治療薬でEU承認は2011年、製品名はEsbriet。米国では今年5月にFDAのブレークスルー指定を受けている。2010年の初回申請は不調に終わったが、再申請の今回は追加の臨床試験「ASCEND」の成果を背景に順調だ。日本では塩野義製薬がピレスパ錠200mg として2008年に承認取得。
IPF は進行性、不可逆的で最終的には、肺の線維化または瘢痕化により、肺の機能低下が進行し死に至る疾患である。
- 特発性肺線維症(英:Idiopathic pulmonary fibrosis: IPF、またはcryptogenic fibrosing alveolitis: CFA)は特発性間質性肺炎(Idiopathic interstitial pneumonia: IIP)の1つで、肺の高度な線維化を主体とし、拘束性換気障害をきたす肺疾患である。➔Wikipedia