2014/10/13

BMSとヤンセンが非ホジキンリンパ腫に対するオプジーボ/IMBRUVICA併用臨床試験の提携契約を締結

ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)とジョンソン&ジョンソン(J&J)の医薬品部門ヤンセンR&D、およびファーマサイクリックスは非ホジキンリンパ腫(NHL)に対する「オプジーボ」(一般名:ニボルマブ)とIMBRUVICA(一般名イブルチニブ、ibrutinib)の併用療法の安全性、忍容性および予備的な有効性を評価する臨床試験の提携契約を締結した。両薬剤はともにFDAからBT指定を受けている(➜ per news)。

オプジーボはBMS と小野薬品が開発したPD-1 チェックポイント阻害剤で、日本では7月4日に根治切除不能な悪性黒色腫の治療薬として承認された(➜ per news)。一方、イブルチニブはファーマサイクリックスとヤンセンが共同開発した経口ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤で、米国ではマントル細胞リンパ腫と慢性リンパ性白血病(CLL)を適応症として承認されている。

今回の提携は、第1/2相臨床試験として「びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)」、「濾胞性リンパ腫(FL)を含むNHL」、および「CLL」に対するオプジーボ/イブルチニブ併用療法の安全性と抗腫瘍活性を評価する。

PAR コメント: BMSやメルク(MSD)のPD-1阻害薬との併用を提案する共同開発契約が次々と発表されており、今後の抗がん剤開発は「がん免疫療法」を中心とする2剤以上の併用療法が主流となりそうな様相である。ファイザーは自社で開発したALK阻害剤の肺がん治療薬「ザーコリ」(XALKORI)をメルクのPD-1阻害剤「KEYTRUDA」と併用する臨床試験の提携を8月に発表、さらに協和発酵キリンが開発したCCR4阻害剤の成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)治療薬「ポテリジオ」と自社で開発中のCD-137阻害剤の併用療法の開発で提携した(9/29会社発表➜【新薬開発】)。協和発酵キリンはPD-L1阻害剤MEDI4736を開発中のアストラゼネカともポテリジオ併用療法の開発で提携している(7/30会社発表)。