2015/05/08

ノバルティスのZYCADIAが「治療歴のあるALK陽性」の進行性非小細胞肺がん(NSCLC)に対してEC承認を取得

ECは、ノバルティスのザイカディアZykadia(一般名:セリチニブceritinib)を治療歴のあるALK陽性進行性非小細胞肺癌(NSCLC)に対して承認した。

ザイカディアは、経口の選択的ALK阻害剤で、ALKは肺癌における重要な治療ターゲットである。ザイティガはピボタル試験で重要な結果が得られたこと、またALK陽性NSCLCが重篤で致命的な疾患であることから、2013年3月にFDAからBT指定を受け、2014年4月に優先審査で承認された(➜per news)。

EU承認の根拠は、2本のグローバル、多施設オープンラベル、シングルアーム試験で、試験AとBからなっている。試験Aは第1相試験で、化学療法歴のあるALK陽性NSCLC患者246例が登録され、ザイカディア750 mg/日の投与により奏効率56.4%を達成した。奏効期間中央値は8.3ヵ月、無増悪期間中央値(PFS)は6.9ヵ月であった。ALK阻害剤の治療歴がある患者は163例であった。

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