2016/11/16

アムジェンとノバルティスが共同開発する抗体医薬erenumabが片頭痛回数を減少

erenumab(AMG334)を共同で開発中のアムジェンとノバルティスが有効性と安全性を評価する第3相、STRIVE試験の結果をそれぞれ単独で発表した。erenumabは片頭痛の激しい痛みの惹起に重要な役割を果たすと考えられているcalcitonin遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体の働きを阻害する抗体医薬品である。
STRIVE試験は国際共同、無作為化、プラセボ対照の二重盲検試験で、プラセボあるいはerenumab 70mg または140mgを6ヵ月間にわたり、月1回皮下投与した。主要評価項目は、反復性片頭痛患者の月間片頭痛日数のベースラインからの変化である。ベースラインの月間平均片頭痛日数8.3日に対し、プラセボ投与群はベースラインから1.8日減少、erenumab 70mg 投与群及び140mg 投与群ではそれぞれ3.2日と3.7日の減少となり、統計学的有意差が認められた。2017年中の申請が見込まれている。

(参考)
アムジェンとノバルティスは中枢神経領域においてアルツハイマー病(AD)治療薬と片頭痛治療薬の研究、臨床開発、および商業化を共同で行う提携契約を2015年8月に締結した。片頭痛治療薬はアムジェンが開発したerenumab、AD治療薬はノバルティスが開発した経口BACE阻害剤CNP520が対象となっている。

Link 企業分析➜Novartis, Amgen 新薬開発➜中枢神経系(その他)