2023/03/10
ファイザーの点鼻スプレーZAVZPRET(zavegepant)、FDA から片頭痛治療薬として承認取得
米国では約 4,000 万人が片頭痛に苦しんでおり WHO は片頭痛を世界で 2 番目に多い障害の原因として分類している。片頭痛は、吐き気や嘔吐を伴うことが多い中等度から重度の痛みの強い脈動性頭痛、および/または音への過敏症 (音恐怖症) および光への過敏症 (羞明) など、複数の症状を伴う 4 ~ 72 時間持続する衰弱性発作を特徴とする疾患である。
2022/04/27
経口CGRP阻害阻害薬による片頭痛の急性期治療と予防
- ファイザーとバイオヘイブンが共同開発した片頭痛治療薬 VYDURA(リメゲパント)を欧州委員会が承認した。片頭痛の急性治療とエピソード性片頭痛の予防が同時に承認されるのは史上初である。米国では導出元のバイオヘイブンが2020年にNurtecとして発売している。
2022/02/25
CHMP、Biohaven とファイザーのCGRP 受容体拮抗薬片頭痛治療薬rimegepant の承認勧告採択
承認された場合、rimegepant はEU で最初の経口CGRP受容体拮抗薬となり、急性治療および予防の両方で承認された唯一の片頭痛薬となる。CHMPの承認勧告採択は、片頭痛の急性期治療における、長期の非盲検安全性試験結果の審査、および1年間の非盲検延長を伴う第3相試験結果、および片頭痛の予防的治療を含む3本の第3相試験結果に基づいている。
ファイザー とBiohaven は、rimegepantの商品化に関する契約を2022 年1月5日に締結した。ファイザー は米国以外の市場でrimegepant の商業化権を有している。Biohaven は引き続きグローバルな研究開発をリードし、米国市場における権利を維持している。
2021/11/09
Biohaven / Pfizer、経口片頭痛予防治療薬rimegepant の米国外商業化に向け戦略的提携契約
2021/09/28
経口CGRP阻害薬による片頭痛の予防治療
- アッヴィが片頭痛の予防治療薬として開発した経口CGRP阻害薬アトゲパント(販売名:キューリプタ、QULIPTA)をFDAが承認した。これまで抗体薬しかなかったCGRP阻害薬が経口剤となるのは初めてである。
2021/08/24
AbbVie、atogepant の片頭痛予防効果を評価した第3 相試験12 週の結果をNEJM誌に掲載
8 月24 日、AbbVie は、反復性片頭痛の基準を満たす成人を対象に atogepant の片頭痛予防効果を評価した第3 相ADVANCE 試験の12 週の結果がNEJM 誌に掲載されたと発表した。本試験では、平均月間片頭痛日数が50%以上減少した患者の割合もplacebo 群に比べて、全ての3 用量からなるatogepant 群で高く、その他の重要な副次評価項目も達成された。
1. atogepant
本品は、開発段階にある経口投与用calcitonin 遺伝子関連peptide(CGRP)受容体拮抗薬(gepant 系薬剤)で、現在はFDA による承認審査中である。承認された場合、反復性片頭痛の予防的治療薬として開発された最初で唯一の経口gepant 系薬剤になる予定である。
2. 第3 相ADVANCE 試験
このpivotal 第3 相、多施設共同、無作為化、二重盲検、placebo対照、並行群間比較試験は、1 カ月当たりの片頭痛日数が 4~14 日の患者を対象として、片頭痛の予防療法として、atogepant を経口投与したときの有効性、安全性および忍容性を評価するために実施された。計910 人の患者をatogepant 群[10 mg、30 mg & 60 mg、1 日1 回(QD)]およびplacebo 群の 4 群のいずれかに無作為に割付けて評価した。有効性解析は 873 人の患者からなる 修正ITT 患者集団に基づいて実施した。
3. ADVANCE 試験の主要評価項目
12 週の投与期間を通した平均月間片頭痛日数のベースライン(BL)からの変化であった。全3 用量の atogepant 群で主要評価項目が達成され、placebo 群に比べて平均月間片頭痛日数が統計学的に有意に減少した。atogepant 10 mg、30 mgおよび 60 mg 群では、それぞれ 3.7 日、3.9 日および4.2 日の減少に対し、placebo 群では2.5 日の減少であった(placebo 群と比較して全用量群で p<0.0001)。
4. 同試験の多重性制御副次評価項目
12 週の投与による有効性結果を以下に示す。
1) atogepant 3 用量群は、平均月間頭痛日数が各々3.9 日(BL 時;8.4 日)、4.0 日(BL 時;8.8日)、及び4.2 日(BL 時;9.0 日)の減少に対し、placebo 群は2.5 日(BL 時;8.4 日)減少した。
2) atogepant 全3 用量群で、placebo 群に比べて急性期頭痛薬の使用日数がBL から有意に減少し、各群では各々3.7 日、3.7 日及び3.9 日の減少に対し、placebo 群で 2.4 日減少した。
3) 12 週の投与期間を通して1 カ月間の片頭痛日数が 50%以上減少した患者割合は、各群では各々55.6%、58.7%及び 60.8%に対して、placebo 群では 29.0%であった。
4) 12 週時の片頭痛特有のQoL に関する質問票MSQ v2.1 の役割機能制限domain スコアは、atogepant 全用量群でplacebo 群に比べて有意に改善した。
5) AIM-D の日常活動実施能力domain の平均月間スコアは、全用量群でplacebo 群に比べて有意に改善し、30 mg 群;-2.5 point(p=0.0005)、60 mg 群;-3.3 point(p<0.0001)であった。
6) 日常活動実施能力domain と同様、AIM-D の身体障害domain スコアも30 mg および 60mg 群でplacebo 群に比べて統計学的有意に改善し、30 mg 群で-2.0 point (p=0.0021)、60 mg 群で-2.5 point (p=0.0002)であった。尚1)~6)の全用量群はplacebo 群に対して統計学的に有意であった( p<0.0001)。
5. 安全性
全3 用量の忍容性は良好であった。最も高頻度( atogepant 群の何れかで 5%以上、かつplacebo 群より高率)に報告された有害事象は、便秘、悪心、及び上気道感染で大部分は軽症~中等症で、投与中止には至らなかった。(完)
(主な出典:https://news.abbvie.com/news/press-releases/new-england-journal-medicine-publishes-12-week-results-from-study-evaluating-atogepant-for-preventive-treatment-migraine.htm他)
アッヴィ、atogepant の片頭痛予防効果を評価した第3 相試験12 週の結果をNEJM誌に掲載
ADVANCE 試験において、主要評価項目(12 週の投与期間を通した平均月間片頭痛日数のベースライン(BL)からの変化)が、atogepant 群(3用量すべて)で達成された[atogepant 10 mg、30 mgおよび 60 mg 群では、それぞれ 3.7 日、3.9 日および4.2 日の減少に対し、プラセボ群では2.5 日の減少 (プラセボ群と比較して全用量群で p<0.0001)]。
2021/03/30
片頭痛に対する経口CGRP阻害薬
U.S. FDA Accepts AbbVie's New Drug Application for Atogepant for the Preventive Treatment of Migraine
米国FDAは片頭痛の予防治療としてアッヴィが開発したアトゲパントの新薬承認申請(NDA)を受理した。
2018/05/17
FDA、アムジェン/ノバルティスが開発したAIMOVIG(erenumab-aooe)を片頭痛の予防薬として承認
承認申請の根拠となったLIBERTY 試験は、治療の困難な患者集団を対象にして、CGRP 経路を特異的に標的とする治療薬を検討した初の臨床試験である。本試験では、過去に試した2~4 種の予防的治療で効果がなかった患者246 人を、erenumab 140 mgまたはプラセボを12 週にわたりQ1M で皮下投与する群のいずれかに無作為に割り付けた。erenumab群はプラセボ 群と比較して、主要評価項目の月間片頭痛日数が50%以上減少する見込み(オッズ)が約3 倍高く、この反応を達成した患者の割合は2 倍以上であることが示された(9~12 週目:erenumab 群30.3%、プラセボ群13.7%、p<0.001、オッズ比2.73)。
アムジェン は本剤の日本での独占商業化権を有し、ノバルティス は世界の他の地域での独占的商業化権を有している。
2017/12/11
抗CGRP抗体ガルカネズマブの承認申請(BLA)をFDAが受理
2017/11/29
片頭痛治療薬エレヌマブ(予定販売名:Aimovig)のP3臨床データ
- 抗体医薬の片頭痛治療薬エレヌマブ(予定販売名:Aimovig)のP3臨床データがNEJM誌上で発表された。ノバルティスがアムジェンから導入して共同開発し、本年5月にBLA申請を提出。
2017/10/17
片頭痛予防薬フレマネズマブの承認申請(BLA)
- 抗CGRP抗体の片頭痛予防薬フレマネズマブの承認申請(BLA)をFDAに提出。テバが開発、日本では大塚製薬に導出している。
2017/07/20
アムジェンとノバルティスが片頭痛予防薬AIMOVIGのBLA を提出
WHO は片頭痛を最も深刻な消耗性疾患の一つに位置付けており、治療対象としての認識不十分なため40%以上が未治療である。米国では約3,800 万人が片頭痛に悩まされ、約400 万人が慢性片頭痛(月間頭痛日数15 日以上、うち8 日以上連続した片頭痛日が有る)を、3,000 万人以上が反復性片頭痛(月間頭痛日数15 日未満)を経験している。
2017/05/12
ガルカネズマブの片頭痛治療フェーズ3試験
- 片頭治療薬としてリリーが開発中の抗体医薬ガルカネズマブが3本のフェーズ3試験で良好な結果を得た。
2016/11/16
アムジェンとノバルティスが共同開発する抗体医薬erenumabが片頭痛回数を減少
STRIVE試験は国際共同、無作為化、プラセボ対照の二重盲検試験で、プラセボあるいはerenumab 70mg または140mgを6ヵ月間にわたり、月1回皮下投与した。主要評価項目は、反復性片頭痛患者の月間片頭痛日数のベースラインからの変化である。ベースラインの月間平均片頭痛日数8.3日に対し、プラセボ投与群はベースラインから1.8日減少、erenumab 70mg 投与群及び140mg 投与群ではそれぞれ3.2日と3.7日の減少となり、統計学的有意差が認められた。2017年中の申請が見込まれている。
(参考)
アムジェンとノバルティスは中枢神経領域においてアルツハイマー病(AD)治療薬と片頭痛治療薬の研究、臨床開発、および商業化を共同で行う提携契約を2015年8月に締結した。片頭痛治療薬はアムジェンが開発したerenumab、AD治療薬はノバルティスが開発した経口BACE阻害剤CNP520が対象となっている。
2016/01/28
大塚製薬の米子会社Avanir 社が開発した急性片頭痛治療薬ONZETRA XsailをFDAが承認
オンゼトラ・エクセルは、新規のデバイスであるXsailを用いて、スマトリプタンの乾燥粉末剤を1吸入11mg(1回用量2吸入22mg)服用する、唯一即効性のある製剤である。鼻腔内へ薬剤を届ける新規のデバイスであるXsail は、呼気を動力源とした特徴的な経鼻デリバリーシステムである。狭い鼻道を穏やかに拡張させ、通常の鼻スプレーでは薬剤を届けにくい鼻の奥深くまで効率よく薬剤を届けることができる。吸収が早く局所的に作用することにより即効かつ優れた効果が期待される。
【参考】
Avanir は中枢神経疾患系に特化するバイオベンチャーとして1988 年に設立され、世界初で唯一となる情動調節障害治療薬ニューデクスタNUEDEXTA(デキストロメトルファン/キニジン;20mg/10mgカプセル)を開発、2011 年2 月に米国で発売した。NUEDEXTA の売上は順調に伸長し、2013 年7 月~2014年6 月の12カ月売上は前年同期比50%増94 百万$に達した。大塚製薬にとっては、2015 年4 月に特許切れとなった主力製品エビリファイ の売上減少をカバーする有力な製品となる。Avanir は今回承認された片頭痛治療薬の他にも、アルツハイマー型認知症、パーキンソン病などの中枢神経系治療薬の開発を進めている。2014年12月2日に大塚製薬とAvanirは35 億$での企業買収に合意した。

