本日の武田薬品株主総会において坂根取締役会議長が有価証券報告書に記載しているとして、回答を避けたCEO報酬の金額が明らかになりました。先ほど公開された有価証券報告書の112ページに記載されています。本来は総会前に招集通知書において公開しておくべきです。>2019年度有価証券報告書
考える会としては今日の総会での質問で、シャイアー買収に伴うROE等の業績指標の回復は未了だとの認識を共有していただく糸口を探りました。多少は理解されたと感じましたが、公表されたCEO報酬は考える会が推測したようにファイザーを抜いて、メルクに次いでグローバル医薬品企業の第2位まで来ました。
昨年の総会資料で報酬開示を公約し、事前質問が提出されていたのですから、タケダイズムを尊重するなら総会で回答して欲しかったとの思いは強くあります。また、成果に応じた報酬の供与が原則であるはずです。会社とのギャップがさらに広がった感があります。
社外取締役の報酬も今回はじめて開示されました。全員がほぼ一律4000万円という破格の報酬です。ちなみにファイザーの社外取締役報酬は2000万円から4000万円です。国内の標準1000万円前後を大きく上回る大盤振る舞いのおかげでタケダの社外取締役は全員がウェバーCEO・坂根議長コンビに同調し、コーポレート・ガバナンスが甘くなっているのではないでしょうか?。