2020/10/23

FDA、有害事象で中断していたCOVID-19 vaccine AZD1222 の第3 相臨床試験の再開を認可

アストラゼネカ とオックスフォード大が共同でグローバルに実施しているAZD1222のプラセボ対照第3 相臨床試験で、1 人(ブラジル)の被験者に何らかの感染によって引き起こされる横断性脊髄炎または脊髄の炎症が発現したため、全てのAZD1222 試験を中断した。本有害事象と当該臨床試験との関連性は不明であったが、両者はその後ブラジルを含む複数の国々で臨床試験を再開したが、FDA は第3 相臨床試験の中断を解かずに評価を継続していた。英国は9 月12 日に、日本では10 月2 日に独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)との協議の上で、被験者の安全性に配慮した形で試験を再開することが可能として、国内第1/2 相試験を再開した。
10 月23 日、再開の認可を保留してきたFDA が、米国での再開を漸く承認し、米国、英国、ブラジル、南ア、日本の各国の規制当局により安全であると確認されたことからAZD1222 の臨床試験が世界中で再開されることになった。