2021/01/11

ノバルティス、中国企業BeiGene の抗PD-1 抗体tislelizumab を導入、癌領域パイプライン強化

ノバルティスは、中国の北京や米国Cambridge に拠点を置くバイオ企業BeiGeneと、BeiGene が開発中の抗PD-1 抗体tislelizumab について、中国以外の主要市場において、tislelizumabを導入するための戦略的提携契約を締結し、成長著しいチェックポイント阻害剤分野への参入を加速させると発表した。
Tislelizumabは、 マクロファージ上のFcγR への結合を最小限に抑えるように特別に設計された抗PD-1 モノクローナル抗体である。前臨床試験ではマクロファージ 上のFcγR に結合すると、抗体依存性のマクロファージを介した殺T effector細胞作用を活性化させ、抗PD-1 抗体の抗腫瘍活性を低下させることが示されている。
本剤は、古典的ホジキンリンパ腫と転移性尿路上皮癌患者の治療法として、すでに中国国家薬品監督管理総局(NMPA)によって承認されている。さらに、BeiGene は、化学療法との併用による進行性扁平上皮NSCLC 患者の1 次療法、化学療法と併用した進行性非扁平上皮NSCLC 患者の1 次療法、前治療歴の有る肝細胞癌(HCC)に関する3 種の一変申請を提出済みである。