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2022/06/06

バイオジェン, Alectos とパーキンソン病治療用GBA2 阻害薬AL01811 のライセンス・提携契約締結

バイオジェン とAlectos Therapeutics(Alectos)は、パーキンソン病(PD)患者の経口の疾患修飾薬として、first-in-class の可能性を有する前臨床段階の選択的glucocerebrosidase 2(GBA2)阻害薬AL01811 の開発および製品化を目的とするライセンスおよび提携契約を締結した。
神経科学領域のパイオニアでもあるバイオジェンは、最先端の医学と科学を通じて、重篤な神経系疾患、神経変性疾患の革新的な治療法の発見および開発を行い、その成果を世界中の患者に提供している。
低分子GBA2 阻害薬は、リソソーム のpH(水素イオン濃度)を低下させ、リソソームの機能に必要な酸性pH の維持に関わるlysosome proton pump vATPase 量を上昇させることが示されている。現在、PD の疾患修飾薬として承認された医薬品はなく、疾患進行の抑制を望む患者には大きなアンメットニーズがある。AL01811が承認されれば、世界全体で約1,000 万人が罹患しているとされるPD を含む運動機能障害疾患の標準治療が改善される可能性がある。

2021/07/02

神経変性疾患におけるPGRN分解を阻害する抗体医薬に関する提携契約

グラクソスミスクライン(GSK)とAlectorが、前頭側頭型認知症(FTD)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病、アルツハイマー病等、広範な神経変性疾患に対応するためprogranulin(PGRN)を上昇させるようデザインされたモノクローナル抗体(mAb)のAL001 & AL101 を共同開発並びに商業化に関する戦略的グローバル提携契約を締結した。
免疫応答、ライソゾーム機能、および脳内の神経細胞の生存の重要な調節因子PGRN のレベルの低下は、多くの神経変性疾患と遺伝的に関連している。AL001 & AL101 は、PGRN の分解の原因となるsortilin 受容体を阻害することにより、PGRN のレベルを上昇させる新規ヒトmAb である。AL001 は現在、PGRN 遺伝子変異(FTD-GRN)による前頭側頭型認知症、またはそのリスクのある人々を対象としたピボタル第Ⅲ相臨床試験が進行中である。AL001 は現在、C9orf72 変異を有する症候性FTD 患者を対象とした第Ⅱ相試験が進行中であり、ALS 患者を対象とした別の第Ⅱ相試験は2021 年後半に開始される予定。AL101 は、より一般的な神経変性疾患を治療するように設計されており、現在、健常ボランティアを対象に第Ⅰa相臨床試験が行われている。 AL101 は、パーキンソン病とアルツハイマー病の治療薬の開発を目指している。

2021/06/28

ENSPRYNG、視神経脊髄炎スペクトラム障害に対する初の皮下治療薬としてEU 承認取得

ロシュは、中外製薬が創製したENSPRYNG(一般名:satralizumab)について、成人および12歳以上の青少年の抗aquaporin-4 抗体(AQP4-IgG)血清陽性、視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)に対する初の皮下投与による治療法としてEC より承認を取得したと発表。
ENSPRYNGは、pH 依存的結合性ヒト化抗IL-6 受容体モノクローナル抗体で、中外製薬独自のリサイクリング抗体技術を適用した初めての薬剤である。視神経脊髄炎スペクトラム障害 (NMOSD:Neuromyelitis Optica Spectrum Disorder)の主な原因であるIL-6のシグナル伝達を阻害することで、再発の抑制が期待される。視神経脊髄炎 (NMO:Neuromyelitis Optica)およびNMOSD 患者を対象にした2本の第3相国際共同試験で、免疫抑制剤によるベースライン治療との併用投与および単剤投与でそれぞれ主要評価項目を達成した。ENSPRYNG はこれまでに日本、米国、カナダ、スイスで承認されており、欧州では2019 年にEMA より承認申請が受理されている。本剤の自己注射(4週ごとの皮下投与)により在宅治療が可能になる。

2021/02/12

FDA、慢性炎症性脱髄性多発神経障害(CIDP)の成人患者の治療薬としてPANZYGA を承認

FDA は、慢性炎症性脱髄性多発神経障害(CIDP)の治療藥として、ファイザーのPANZYGA (Immune Globulin Intravenous [Human] – ifas 10% Liquid Preparation) のsBLA を承認した。PANZYGAは、FDA が承認したCIDP の2 つの維持投与法の選択肢を備えた唯一の静脈内投与免疫グロブリン製剤(IVIg)である。
PANZYGA は、2 歳以上の原発性免疫不全症(PI)および成人の慢性免疫性血小板減少症(cITP)治療薬として、2018 年にFDA によって承認されている。
新効能の承認は、CIDP と診断された142 人の患者を対象とした前向き、二重盲検無作為化多施設第3 相試験のデータに基づいていた。主要評価項目は、1.0 g / kg PANZYGA 治療群のベースラインと比較した6 カ月後のレスポンダーの割合であった。レスポンダーは、調整された10 ポイントからなる「炎症性ニューロパシーの原因と治療(INCAT)の障害スコア」が少なくとも1 ポイント減少した患者と規定されていた。主要評価項目は、1.0 g / kg の投与でINCAT 応答を達成した患者の割合で80%を達成した。

2020/10/15

神経軸索変性に対するSARM1阻害薬を開発したバイオベンチャーをリリーが買収

 10/15 LLY, M&A, SARM1

Lilly Announces Agreement to Acquire Disarm Therapeutics -- Acquisition expands Lilly's R&D efforts in pain and neurodegeneration with the addition of Disarm's promising preclinical SARM1 programs for axonal degeneration

リリーは マサチューセッツ州ケンブリッジを拠点とするバイオテク企業 Disarm Therapeutics社を一時金1億3500万ドル(140億円)、開発パイプラインの成功に伴うCVR(Contingent Value Right)総額12億ドル(1300億円)で買収する。

神経軸索変性に対するSARM1プログラムを追加して、リリーは疼痛と神経変性におけるR&Dパイプラインを拡大する。軸索変性は感覚、運動、認知など多くの神経疾患に関与していることが知られているが研究は進んでいない。セントルイスのワシントン大学の研究者は軸索変性においてSARM1タンパクが重要な因子であることを発見し、Disarm社を創設して軸索の脱落を直接防ぐSARM1阻害薬を創製した。