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2022/04/06

FDA、PIK3CA-Related Overgrowth Spectrum (PROS)の最初で唯一の治療法VIJOICE 承認

FDA が、PIK3CA-Related Overgrowth Spectrum (PROS) の全身療法が必要な重篤な症状を伴う2 歳以上の小児および成人患者の治療薬としてノバルティスのphosphatidylinositol-3-kinase (PI3K)阻害剤VIJOICE(alpelisib)を加速承認した。2021 年10 月6 日に50 mg、125 mg、 200 mg 錠のNDA を提出、希少病薬、優先審査の各指定の下、加速承認により奏効率、および奏効期間の代替評価項目を評価して承認された。
PROS は、100 万人当たり推定14 人が発症すると推定される異常増殖と血管系の異常を特徴とする希少疾患である。症状は、生活の質に影響を及ぼし、機能面への影響や発達の遅れから慢性的な痛み、可動性の問題、孤立感に至るまで、患者とその家族にさまざまな身体的、精神的、社会的課題をもたらす可能性がある。PROS の治療は困難な場合が多く、広範囲に及ぶ学際的な治療チームによる協力が必須であり、これまで患者と医師は症状の管理に焦点を当てた介入にしかアクセスできなかった。

Pharma Asset Library > 04/06, NVS, PIK3CA, Rare disease

2022/03/24

MEI と協和キリン、FDA との会合後にzandelisib に関する承認申請の最新情報を提供3

MEI Pharma, Inc.(MEI)と協和キリンは、phosphatidylinositol-3-kinase δ (PI3Kδ)阻害薬zandelisib の、21 CFR Part 314.500、Subpart H に基づいて加速承認経路を介した、単一群第2 相TIDAL 試験データに基づいた販売承認申請について、FDA との最近の会議の後に最新情報を公開した。zandelisib は、B 細胞悪性腫瘍の患者を対象にした1 日1 回の経口治療として開発中の癌治療薬である。臨床試験では、間欠投与レジメン(IDT)で投与し、単剤として、および他のモダリティと併用して、有効性と安全性を評価中である。FDA は、少なくとも2 回の全身療法を受けたR/R 濾胞性リンパ腫の成人患者の治療にzandelisib をFast track に指定し、濾胞性リンパ腫患者の治療薬として希少病薬にも指定した。会議で、FDA は、zandelisib,を含むPI3K 阻害薬候補を適切に評価するために、無作為化試験が現在必要であるとの立場を企業側に示した。第2 相TIDAL 試験(NCT03768505)において、zandelisib は、主要有効性評価集団(n= 91)に対する独立効果判定委員会(IRC)による評価で、70.3%の奏効率(ORR)を示し、うち35.2%が完全奏効を達成した。データカットオフ時点で、奏効期間(DOR)を正確に推定するには、データが十分に成熟していなかった。試験に登録された患者の安全性とDOR を評価するため引き続き追跡調査を継続する

2019/05/24

FDA、PIK3CA 変異陽性のHR+/HER2-進行乳癌患者に対する最初で唯一のPIQRAY を承認(5月24日)

閉経後女性および男性の、HR+/HER2-で、内分泌療法をベースにしたレジメンによる治療中又は治療後に病勢が進行し、FDA 承認のコンパニオン診断法(CDx)によって検出されたPIK3CA(PI3K)変異陽性進行性又は転移性乳癌患者の治療法としてフルベストラントとノバルティスが開発中のPI3K 阻害剤PIQRAY (一般名:alpelisib, 旧BYL719) の併用療法を承認した。本品はFDA のAssessment Aid(AAid)Pilot Project およびReal-Time Oncology Review(RTOR)のPilot Program の指定を受け、優先審査にも指定を受けて審査された。
PIK3CA 遺伝子はHR+HER2-乳癌における最も変異を起こし易い遺伝子で、HR+HER2-乳癌患者の凡そ40%に認められる。PIK3CA 変異は、腫瘍の増殖、内分泌治療に対する抵抗性、および総合的な予後不良にも関連している。 PIQRAY はPIK3CA 変異の影響を標的としており、HR+進行乳癌における内分泌抵抗性の克服に役立つ可能性がある。
申請の根拠としたSOLAR-1 試験試験は、CDK4 / 6 阻害剤の治療の有無にかかわらずアロマターゼ阻害剤の治療中又は治療後に病勢が進行したPIK3CA変異陽性HR+HWER2-の閉経後の女性および男性の、進行または転移性乳癌患者を対象に、フルベストラントとの併用によるPIQRAY を評価する、グローバル、ピボタル第3 相、無作為化、二重盲検、placebo 対照試験である。本試験では572 人の患者が無作為化され、患者を中央での腫瘍組織評価に基づいてPIK3CA 突然変異コホート(n = 341)、またはPIK3CA 非突然変異コホート(n = 231)のいずれかに割り付けた。各コホート内で、PIQRAY [1 日1 回(QD) 300 mg]とフルベストラント (28 日を1サイクルとして500 mg をサイクルの第1 日、第15 日に投与)、またはプラセボとフルベストラント投与群に1:1 に無作為化した。フルベストラント単独と比較してPIQRAY とフルベストラントとの併用は、主要評価項目であるPFSを中央値で約2 倍に延長した( 11.0 カ月vs 5.7 カ月; HR = 0.65、95%CI:0.50-0.85;p<0.001)。

2017/11/27

TG Therapeutics Announces Initiation of National Cancer Institute/SWOG-Sponsored Randomized Phase II Trial in Follicular Lymphoma
Nov. 27, 2017

2017/09/14

FPI3K 阻害剤copanlisib の再発濾胞性リンパ腫に対する適応をFDAが承認

FDAはバイエルのPI3K 阻害剤 ALICOPA(一般名:copanlisib)を、2 回のレジメンの治療歴を有する再発濾胞性リンパ腫(FL)成人患者に対して、サブパートH の加速承認制度の下、優先審査にて承認した。
copanlisib は新規の汎クラス I phosphatidylinositol-3-kinase(PI3K)阻害薬で、悪性B細胞に発現しているPI3K-αおよび PI3K-δのisoformのいずれに対しても強力な阻害活性を有している。PI3K 経路は、細胞の増殖、生存および代謝に関与していて、その制御異常は非ホジキンリンパ腫(NHL)において重要な役割を果たしている。Copanlisibの投与スケジュール は、毎週1回、1 時間かけて静脈内投与し、これを3 週繰り返したのち 1 週休薬する。copanlisib は以前にファストトラックや希少病薬の指定も受けている。
承認の根拠となったCHRONOS-1 試験は、3 次療法以降の再発または治療抵抗性の、FL を含む低悪性度のNHL(iNHL)を対象とした非盲検、シングルアームの第2 相臨床試験である。主要評価項目はORR 、 副次評価項目は奏効期間(DoR)、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)、生活の質(QOL)および安全性である。
FL のサブグループ(n=104)において、copanlisib によるORR は58.7%(うちCR 14.4%)、DoR 中央値は12.2 ヵ月(0+, 22.6)であった。
なお、販売承認を継続維持するためには、第3 相の確認試験で臨床上のベネフィットを証明しなければならないのがサブパートH の規定である。

Link » バイエル

2017/09/06

再発・難治性慢性リンパ性白血病に対するPI3K 阻害duvelisib 第3 相DUO 試験最新報告

 Verastem, Inc.がInfinity Pharms.から導入し開発中のFirst-in-class のphosphoinositide 3-kinase (PI3K)-δおよびPI3K-γに対する経口デュアル阻害剤duvelisib について、再発・難治性慢性リンパ性白血病(CLL)または/小リンパ球性白血病(SLL)患者を対象に、有効性と安全性を評価する第3 相DUO 試験のポジティブな最新情報が報告された。
 主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)は、CLL/SLL の標準療法であるofatumumab の中央値9.9 ヵ月に比べて、経口duvelisib の単剤療法では13.3 ヵ月であり、ハザード比 (HR) は0.52であった(p<0.0001)。また、17p 欠失遺伝子を有するサブ集団におけるHRは0.41であった(ofatumumabs 9.0 ヵ月vs. duvelisib 12.7 ヵ月、p=0.0011)。