EMA のヒト用医薬品委員会(CHMP)は、成人の慢性疾患のD 型肝炎ウイルス(HDV) および代償性肝疾患の治療薬、Gilead Sciences, Inc. (ギリアド)のHEPCLUDEX (一般名:bulevirtide)について、特定の義務(毎年の年次更新、臨床上のベネフィットの確認)の対象にならないフルの標準販売承認(MA)の付与を推奨する承認勧告を採択した。
CHMPの肯定的な見解は、bulevirtideの有効性と安全性を実証するpivotal 第3 相MYR301 48週試験データの審査結果に基づいており、条件付販売承認に関連する特定の義務が削除された。欧州委員会(EC)は CHMP の承認勧告を検討し、採用された場合、bulevirtideは慢性HDV および代償性肝疾患を有する成人の治療に対して欧州連合で完全に承認される。
米国では、bulevirtideは、FDA によってBreakthrough Therapy および希少病薬に指定されている。 bulevirtideは現在、米国では未だ承認されていないが、ギリアドは米国で HDV 患者に bulevirtideを可及的早期に提供することを目的として、引き続き FDA と活発な議論を続けている。
2023/05/04
2022/08/22
年2回投与の持続型HIV治療薬
08/22 Gilead, Long-acting antiviral, HIV
Gilead Announces First Global Regulatory Approval of Sunlenca® (Lenacapavir), the Only Twice-Yearly HIV Treatment Option
ギリアドは年2回投与が可能となった持続型HIV治療薬サンレンカ(Sunlenca、一般名 レナカパビル)の世界初の承認を欧州で取得した。
唯一の年2 回投与HIV 治療薬SUNLENCA、初のglobal 規制当局EC による承認
欧州委員会(EC)がGilead Sciences, Inc.(ギリアド)の SUNLENCA (一般名:lenacapavir)の注射剤および錠剤を、他の方法では抑制性の抗ウイルスレジメンを構築することが不可能な成人の多剤耐性 HIV 感染症に、他の抗レトロウイルス薬との併用による、HIV 感染症治療法として販売承認を認可した。lenacapavir は、多段階の作用メカニズムを備えたfirst-inclassのカプシド 阻害剤で、他の既存の薬剤クラスに対する交差耐性は無く、ウイルスが効果的に反応しなくなった HIV 感染者に 6 カ月毎に1 回投与する新しい治療オプションを提供する。
治療歴を重ねた多剤耐性 HIV 患者を対象に、lenacapavir を最適化したbackground regimen と組み合わせて評価した第 2/3 相 CAPELLA試験のデータによって裏付けられている。unmet medical needs の高いこれらの患者集団では、最適化されたbackground regimen に加えてlenacapavir を投与された被験者の 83% (n=30/36)が、52 週目に検出限界以下のウイルス 量 (<50 copy/mL) を達成した。さらに、CAPELLA 試験では、CD4 陽性細胞数が平均 83 cells/μL に増加した。
EU における販売承認は、主要な規制当局によるlenacapavir.の審査における最新のマイルストンである。7 月、FDA は、開発中のlenacapavir.のNDA の再提出を審査のために受理し、FDA PDUFA が、2022 年12 月27 日に設定された。規制当局による追加の申請と許認可は、2022 年を通して継続する予定である。
治療歴を重ねた多剤耐性 HIV 患者を対象に、lenacapavir を最適化したbackground regimen と組み合わせて評価した第 2/3 相 CAPELLA試験のデータによって裏付けられている。unmet medical needs の高いこれらの患者集団では、最適化されたbackground regimen に加えてlenacapavir を投与された被験者の 83% (n=30/36)が、52 週目に検出限界以下のウイルス 量 (<50 copy/mL) を達成した。さらに、CAPELLA 試験では、CD4 陽性細胞数が平均 83 cells/μL に増加した。
EU における販売承認は、主要な規制当局によるlenacapavir.の審査における最新のマイルストンである。7 月、FDA は、開発中のlenacapavir.のNDA の再提出を審査のために受理し、FDA PDUFA が、2022 年12 月27 日に設定された。規制当局による追加の申請と許認可は、2022 年を通して継続する予定である。
2020/07/02
世界初のHIV付着阻害剤をFDAが承認
2020/03/09
抗HIV薬によるCOVID-19治療の有効性
03/09 AbbVie, HIV Drug, COVID-19
AbbVie Partnering with Global Authorities to Determine Efficacy of HIV Drug in Treating COVID-19
AbbVie Partnering with Global Authorities to Determine Efficacy of HIV Drug in Treating COVID-19
アッヴィは各国の行政機関と提携してCOVID-19治療における抗HIV薬の効果を検証する。当面の対象はカレトラ(ロビナビル/リトナビる配合錠)となるが売上高への影響はないことを言明している。
(参考)
プロテアーゼ阻害薬カレトラは10年前(2010年)には13憶ドルを売り上げ、ギリアドのアトリプラ(30億ドル)とツルバダ(26億ドル)とに次ぐ3番手の大型製品だった。アッヴィにとっては唯一の抗HIV主力製品だったが2019年売上は3億ドルと激減している。ちなみに2019年のトップ製品はギリアドのインテグラーゼ阻害薬ビクタルビ(47億ドル)および逆転写酵素阻害薬を中心とする合剤GENVOYA(39億ドル)、GSKグループViiVのインテグラーゼ阻害薬合剤トリウメグ(33億ドル)となっている。
2019/12/05
ファーストインクラスの接着阻害薬fostemsavirによるHIV感染症の治療
- ViiV Healthcare submits New Drug Application to the FDA for fostemsavir, an investigational, first-in-class attachment inhibitor for the treatment of HIV in adults with few treatment options available(ViiVヘルスケアは治療の選択肢が乏しくなった成人HIV患者の治療薬として、ファーストインクラスの接着阻害薬となるfostemsavir(フォステムサビル)の承認申請を提出した)
- フォステムサビルは、治療歴が長く、抵抗性ウイルス、薬剤不耐性、安全性といった問題からウイルス抑制療法を実施できなくなったHIV-1感染患者への治療薬として他の抗レトロウイルス薬との併用効果が確認された。96週間にわたるフェーズ3BRIGHT試験はウイルス量が1㎖中400コピー以上のHIV-1感染患者371例を対象とした。
2019/10/03
抗HIV薬デスコヴィの追加効能「HIV感染予防」をFDAが承認
Oct 03, 2019, GILD, HIV pre-exposure prophylaxis
U.S. Food and Drug Administration Approves Descovy® for HIV Pre-Exposure Prophylaxis (PrEP) - Descovy Demonstrated Non-inferior Efficacy and an Improved Bone and Renal Safety Profile Compared with Truvada® in People at Risk for Sexually Acquired HIV Infection in a Global Phase 3 Trial
ギリアド社の抗HIV薬デスコヴィによるHIV感染予防を追加効能としてFDAが承認
2019/09/26
C型肝炎治療薬マビレットは治療期間8週間へと短縮
AbbVie Receives FDA Approval of MAVYRET
(glecaprevir/pibrentasvir) to Shorten Treatment Duration to Eight Weeks for
Treatment-Naïve Patients with Chronic Hepatitis C and Compensated Cirrhosis
Across All Genotypes
- アッヴィのマビレットが、治療歴のないC型肝炎および代償期肝硬変の患者において治療期間を8週間に短縮するFDA承認を取得。
2019/09/20
メルクのHIV感染症治療薬をFDAが承認、逆転写酵素阻害薬の時代が再来するか?
Merck’s PIFELTRO™ (doravirine) and DELSTRIGO™ (doravirine/lamivudine/tenofovir disoproxil fumarate) Receive US FDA Approval for Use in Appropriate Adults Living with HIV-1 Who Are Virologically Suppressed
ファーマセットLibrary項目へのリンク
- 非核酸系逆転写酵素阻害薬(NNRTI)の新薬が承認されたのは久しぶりである。単剤のPIFELTROと合剤のDELSTRIGOが同時に承認された。メルクは主力のインテグラーゼ阻害薬アイセントレスの売上が2013年16憶㌦をピークに現在は11憶㌦に減少している。競合するインテグラーゼ阻害薬ドルテグラビル(ViiV/塩野義)は単剤TIVICAYが21憶㌦、さらに合剤TRIUMEGが35憶㌦を売り上げている。一方、メルクの合剤DELSTRIGOはインテグラーゼ阻害薬を配合しておらず、市場シェアを獲得できるか疑問、ピーク時でも1000億円を下回りそうだ。
Sep 20, 2019 Merck, HIV infection
2018/03/08
感染症領域の研究開発を移管する計画をサノフィが公表
サノフィはエボテック(Evotec)主導によるオープンイノベーション研究基盤を設立して感染症領域の研究開発を移管する交渉中
2018年3月8日 » Sanofi, Infectious disease, Diversification
2018年3月8日 » Sanofi, Infectious disease, Diversification
2018/02/08
2種類の抗HIV-1薬を併用する治療法
ViiV Healthcare launches eighth phase III study in two-drug regimen programme for HIV-1 treatment
08 February 2018
08 February 2018
- 2種類の抗HIV-1薬を併用する治療法を開発中のヴィーヴヘルスケアは8本目のフェーズ3試験を開始した。
2018/01/08
FDA Accepts New Drug Applications for Merck’s Doravirine, the Company’s Investigational Non-Nucleoside Reverse Transcriptase Inhibitor (NNRTI), for Treatment of HIV-1 Infection
January 8, 2018
January 8, 2018
- メルクがHIV-1感染治療薬として開発中の非核酸系逆転写酵素阻害薬ドラビリンの承認申請をFDAが受理。
2017/11/21
単一錠剤の1日一回投与によるHIV治療
Juluca® (dolutegravir and rilpivirine) approved in US as first 2-drug regimen, once-daily, single pill - a complete regimen for the maintenance treatment of virologically suppressed HIV-1 infection
21 November 2017
J&J, GSK, HIV, Voucher
21 November 2017
J&J, GSK, HIV, Voucher
- HIV治療薬として初めて単一錠剤の1日一回投与による治療に成功した合剤製品Julucaが米国で承認された。塩野義が創製し、グラクソが開発したインテグラーゼ阻害剤(INSTI)ドルテグラビルと非核酸系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)リルピビリンの合剤。
2017/10/27
フォステムサビルが難治性HIV患者を対象としたP3試験で好結果
ViiV Healthcare announces positive phase 3 results from the BRIGHTE study of fostemsavir in heavily treatment-experienced patients with HIV
27 October 2017
Glaxo SmithKline, HIV, New mechanism
- 新規メカニズムの「接着阻害剤」フォステムサビルが難治性HIV患者を対象としたP3試験で好結果を示した。GSKのHIV領域を専門とする子会社ViiVが開発中。
2017/08/03
全遺伝子型(GT1~6)のHCVに対して「NS3/4A+NS5A阻害薬配合剤」をFDAが承認
慢性C型肝炎の成人患者を対象に、グレカプレビル(NS3/4Aプロテアーゼ阻害薬)/ピブレンタスビル(NS5A阻害薬)の二剤配合剤(G/P)をアッヴィが開発、販売名はMAVYRET(マビレット)となった。リバビリンの併用投与は不要である。HCVの遺伝子型(GT1~6 型)すべてを対象とし、未治療の非肝硬変患者に対しては1 日1 回、8 週間投与の短期治療を可能とした。
2017/07/18
三剤配合のHCV 治療薬VOSEVIをFDAが優先審査承認
FDA は、Gilead Sciences Ltd.(Gilead)が申請していた、2 種の既承認薬sofosbuvir+velpatasvir (EPCLUSA)に未承認の新薬voxilaprevir の3 剤の配合比一定の新配合錠剤VOSEVI のNDA を、成人の肝硬変の無い、あるいは軽度の肝硬変のある、慢性C 型ウイルス遺伝子型(GT)1-6 感染患者の治療薬として承認した。2016 年12 月8 日申請し、その時点で優先審査の指定を受け、Breakthrough Therapy の指定も受けた。
これまでにNS5A を阻害する直接作用型抗ウイルス薬sofosbuvir あるいはその他の抗HCV薬の治療を受けたが効果不十分な患者の治療薬として承認された。肝硬変の無いあるいは代償性肝硬変があり、以下の事項に該当する慢性HCV 感染の成人患者が治療対象となる。
1) これまでにNS5A 阻害剤を含むHCV レジメンによる治療を受けた、HCV GT-1、2、3、4、5、6 による感染の成人患者。
2) これまでにNS5A 阻害剤を含まないsofosbuvir を含むHCV レジメンで治療を受けたGT-1a および3 感染の成人患者。
これまでにNS5A を阻害する直接作用型抗ウイルス薬sofosbuvir あるいはその他の抗HCV薬の治療を受けたが効果不十分な患者の治療薬として承認された。肝硬変の無いあるいは代償性肝硬変があり、以下の事項に該当する慢性HCV 感染の成人患者が治療対象となる。
1) これまでにNS5A 阻害剤を含むHCV レジメンによる治療を受けた、HCV GT-1、2、3、4、5、6 による感染の成人患者。
2) これまでにNS5A 阻害剤を含まないsofosbuvir を含むHCV レジメンで治療を受けたGT-1a および3 感染の成人患者。
2015/07/24
FDAが慢性C型肝炎ジェノタイプ3感染治療にダクルインザとソフォスブビルの併用を承認
ブリストル- マイヤーズスクイブ(BMS)のNS5A複製複合体阻害剤ダクルインザDaklinza(一般名:ダグラタスビルdaclatasvir)をFDAが承認した。今回の承認内容は、ギリアド社のソバルディ(一般名:ソフォスブビル)との併用(12週間)である。
申請の根拠は、代替性肝疾患を持つHCVジェノタイプ3感染患者152例(うち101例は未治療、51例は治療歴あり)を対象とした第3相試験(ALLY-3試験)の結果である。主要評価項目は治療終了後12週目のSVR率である。ダクルインザ60mg+ソバルディ400mg、1日1回投与により、未治療群のSVR12は90%、治療歴あり群のSVR12は86%であった。肝硬変のない患者ではSVR12は96%、肝硬変のある患者ではSVR12は63%であった。
申請の根拠は、代替性肝疾患を持つHCVジェノタイプ3感染患者152例(うち101例は未治療、51例は治療歴あり)を対象とした第3相試験(ALLY-3試験)の結果である。主要評価項目は治療終了後12週目のSVR率である。ダクルインザ60mg+ソバルディ400mg、1日1回投与により、未治療群のSVR12は90%、治療歴あり群のSVR12は86%であった。肝硬変のない患者ではSVR12は96%、肝硬変のある患者ではSVR12は63%であった。
2014/10/10
C 型肝炎治療薬ハーボニ(HARVONI)をFDAが優先審査で承認
ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences)のC型肝炎治療薬「ハーボニ」(HARVONI)が承認された。ギリアドが昨年発売した「ソバルディ」に、NS5Aプロテアーゼ阻害薬レジパスビル(一般名)を加えた配合剤である。FDAは昨年(2013年)12月にブレークスルー指定(BTD)しており、加速承認制度の下で迅速な審査が行われた。
ウイルス遺伝子1型(HCV1)の感染者約1,500 人を対象として行われた3本の第3 相臨床試験(ION-1、ION-2、ION-3 試験)が承認の根拠となった。リバビリン非併用の患者863例のうち94~99%がSVR12(投与終了後12週目の持続性ウイルス学的著効)を達成し、完全治癒とみなされた。
ギリアドが計上した2014年第1四半期(3ヶ月間)のソバルディの売上高は22億ドル(2,300億円)を超え、発売初年度から8000億円を超えて史上最大の新薬発売になると予想されている。ソバルディ(一般名ソホスブビル、sofosbuvir)はC型肝炎ウイルスの複製に必要なRNAポリメラーゼを阻害する核酸アナログ製剤で、インターフェロンやリバビリンの併用を必要としない「インターフェロン・フリー」を初めて実現した。
1日1錠12週間服用するソバルディの費用は8万4000ドル(900万円)となり、高額の価格設定に批判が集まっていたが、ハーボニはさらに高い9万4500ドル(1,000 万円)とされた。ギリアド経営陣はJ&JのOLYSIO(一般名シメプレビル)、メルクのボセプレビル、Vertexのテラプレビル(国内製品名「テラビック」、田辺三菱)といったプロテアーゼ阻害剤の併用が不要になるので100万円を上乗せしても、患者にとってのメリットは大きいとしている。
参考:日本では2014年9月23日に、遺伝子1型C 型慢性肝炎治療薬としてレジパスビル・ソホスブビル配合剤の承認申請を行った。
2013/08/13
グラクソ・スミスクライン(GSK)のAIDS専門子会社Viivが抗HIV薬TivicayのFDA承認を取得
抗HIV薬Tivicayは塩野義が創製したインテグラーゼ阻害剤(一般名=ドルテグラビル)。GSKと合弁のバーチャル企業を設立して共同開発してきたがGSKの子会社Viivへ移管、塩野義はViiv株の10%を取得した。GSKとファイザーが09年に設立したViivにとっては独自に上市する初めての新薬。インテグラーゼ阻害剤として先行するアイセントレス(米メルク)の12年世界売上は前年比11%増加して15億ドル(1500億円)に達している。Tivicayは1日1回内服、ブースター不要という利点からAIDS治療の中心的な薬剤として期待され、世界売上2000億円の可能性も十分。
2012/10/29
塩野義が自社開発のHIV インテグレース阻害薬ドルテグラビルを共同開発するViiv社の発行株式10%を取得 [10/29]
抗HIV薬ドルテグラビルは臨床試験で好成績を収め、欧米では年内にも申請の予定。海外メディアはGSKがこのタイミングでドルテグラビルに対する権利を拡大した点に注目している。GSKは塩野義に与えたViiv社の10%持分の対価としてドルテグラビルの塩野義保有分(50%)を獲得した。ViivはGSKとファイザーが09 年に設立したAIDS 治療薬専門の合弁企業でGSKが85%を所有していた。Viivに対するGSK持分は77%に低下するが40%だったドルテグラビルに対する権利は63%前後に拡大する。
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